01.22.2016

無線で“どこでも充電”を実現、KDDI出資の無線送電システム「Cota」

Cotaの送電能力は決して高くはないそうですが、たとえばテレビのリモコン、マウスやキーボード、センサーデバイスなど、数カ月や数年に一度しか電池を交換しないような機器などでは、Cotaの給電能力でもお釣りがくることになるでしょう。毎日充電が必要になるウェアラブルデバイスも、サイズの制約からバッテリー容量が極端に小さいことが直接の原因でもあり、電力消費自体は非常に小さいので、Cotaの給電能力でも対応できるデバイスは多いはずです。Cotaは現在、アメリカにおいて開発中で、FCCに準拠した設計で試験も行ない、あとは試験結果をFCCに提出して認可を得るだけという段階に来ているそうです。今年度中には、アメリカで使えるチップの出荷が開始される予定とのことです。実際にコンシューマ向けデバイスに搭載されるかは、メーカーがCotaを採用するかどうかにかかっているといえます。日本においては、2.4GHz帯で送電することが法的に考慮されていないので、まず法整備が必要だそうです。KDDIはいますぐにCotaの国内導入を目指しているわけではないようですが、いずれ法整備が終了して、日本で導入できるような環境が整ったときに、Cotaを使ったIoTデバイスとともにプラットフォームとしてCotaを提供することを狙っているようです。
 

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